おなまえ:ワン太郎(仮名)♂
フォーン(ちゃいろ)のフレンチブルドッグ。まゆげあり。
泣き顔だけど、別に何かに悲しんでいるわけではない。
体重は9kgちょっと。
小ぶりな体格とその顔立ちから、フレンチを知らない人にはよくパグ氏と勘違いされるが、ごくまれに何かの珍種と思われることがある。

内弁慶で飼い主に対しては強気。
自分の事を「かわいい」と言ってくれる人が好きなので、他人に愛嬌をふりまく傾向がある。
苦手なお風呂に抱っこで連れて行かれる際は、全身の力を抜いて運びづらくさせるなど、おバカでずる賢い一面を持っている。
基本的にはマイペースでのんびり屋。しかし、何かの拍子にスイッチが入ると大興奮するので取扱いに注意が必要。
玄関チャイムの音に「ハァ~イ」と返事した飼い主の声になぜか激昂し、その直後に飼い主のあごに噛み付いた経験を持つ。
ソフトハーネス
パピア製のメッシュ素材のハーネス。
首が弱いワン太郎のためにソフトなハーネスはないかと探していた時に、 とあるファッション誌に、たまたまこのハーネスを付けた犬を見たのが購入のきっかけ。
カラーの豊富さと使い心地の良さが気に入って、すっかり首輪は使わなくなった。
今ではワン太郎のトレードマークといえるくらいの存在である。
当初はメーカー名がわからず探すのに苦労したので、見つけた時はちょっとエキサイトしたものである。
ちなみに、同タイプのハーネスは国内で入手できなかったので、海外通販で購入した。

カート
わんわんバギーというカートで、ワン太郎の移動式のお座敷として活躍している。
大きさも扱いやすく、折りたためるということもあり、車や電車での移動に欠かせないカートである。
カートの高さや幅が、一般のベビーカーと同じくらいなので、赤子を乗せていると勘違いされることがある。
ワン太郎はカートに乗ることで自分が楽できるということを理解しているらしく、あぐらをかきながらこれに乗る姿は実に堂々としたものである。
カート内に伏せて正面のメッシュ窓からこっそりと外の様子を見るのが、ワン太郎のちょっとしたブームになっている。

自転車
我が家ではサイクロン号と呼ばれている丸石サイクル製のドッグカーゴ付き自転車である。
さすが乗り物をこよなく愛するワン太郎、カーゴ内でおとなしく鎮座する姿は立派なものである。
自転車の前かごなんぞに、ヘンテコな顔をした意外なものが乗っているということもあって、 道行く人の笑いを誘ってしまう難点はあるが、自転車ならではのフットワークの良さからカートより使用頻度が高くなっている。
一時期、毎日自転車で散歩に出かけては風になったワン太郎だったが、自転車の乗りすぎで尻尾の毛が擦り切れて薄毛になるというトラブルが起きた。
なんでもやりすぎは禁物ということかもしれない。

マシュマロクッション
テレビがよく見えるリビングの特等席に設置されているワン太郎用のクッションである。
届いたばかりのクッションを部屋に置いた際、誰も教えていないのにも関わらず、 ワン太郎は真っ先にクッションのくぼみにはまり込むと、そのまま昼寝をしたという逸話が残っている。
衝動買いで失敗ばかりしてきた飼い主にとって、このクッションは数少ない成功例のひとつといえるだろう。
カバー部分は取り外しができるため、カバーを簡単に洗うことができるが、ちょっと洗濯をサボると真ん中のくぼみ部分から 強烈なワン太郎臭が立ちのぼるようになるので注意が必要。
ちなみに、通常のすっぽり型のうつ伏せ寝以外に、へそ天、ハングオンなど、ワン太郎はこのクッションの上で様々な寝姿を披露してくれる。
きっとこのクッションは、ワン太郎に最高の寝心地を提供しているのだろう。飼い主用にもおひとつ欲しいくらいである。

ゴムボール
そんじょそこらに売っているゴムボールで、ワン太郎とのキャッチボール用として使っているものである。
知恵を付けたワン太郎は、ひとつのゴムボールの破壊に要する時間を数日から数分に短縮し、その破壊の限りを尽くしたが、 飼い主による啓蒙活動によって、ゴムボールはキャッチして遊ぶものであるとワン太郎は認識したというくだらないいきさつがある。
この努力によって、飼い主のゴムボール破産というシナリオを回避できたのは実に喜ばしいことだ。
ちなみに、よそ様の犬がテレビに映ったりすると、盗られまいとして真っ先にこのボールを確保しよう試みるくらいにご執心である。
まぁ、誰もそんなよだれまみれのボールなんか盗らないけどね。

ロープ
ありきたりのロープのおもちゃで、ワン太郎の破壊衝動を満足させるためのものである。
あっという間に壊してしまうことから、コストパフォーマンスのことを考えて、雨の日など散歩ができない時のストレス発散用となっている。
ワン太郎は、ロープの結び目部分を壊すことを生きがいにしているようだ。
ワン太郎がロープを壊すパターンはたいてい決まっている。
まずは一か所を集中して小刻みに噛み続け、唾液で十分にふやかした後にバィ~ンと引っ張るというスタイルである。
散々遊び倒してボロボロになったロープは、たまに魑魅魍魎のようなオブジェに見えることがあるので面白い。

ヒッポカラー
視界をふさがない、コンパクトなところがお気に入りのカラーである。
ワン太郎は目をこすって怪我をすることが多いので、飼い主の目の届かない就寝時や留守番の時などにカラーを装着することが多い。
そういった習慣のおかげで、近頃はこれをもってきただけでワン太郎は留守番だと気付くようになった。
使い心地がいいように、デフォルトの硬い中綿を軟らかい綿に置き換えているため、我が家ではこれをヒッポカラー改と呼んでいる。
改造のせいでカラーとしての役目はしっかりと果たせなくなっているが、目の保護程度には特に問題はなし。
フニャフニャのカラーになったおかげで、こんなへそ天寝もお手の物である。